ダイカスト製品製造　株式会社成川技研　埼玉県東松山市

　ダイカストとは、精密な金型に、溶かしたアルミニウム、マグネシウム、亜鉛など非鉄金属の合金を、高速、高圧で注入し、瞬時に形成する技術及び製品のことをいいます。

　高い寸法精度が得られ、薄い肉厚で複雑な形状の製品を作ることができます。また、複雑な形状の製品を大量に生産することができます。

　このような優れた特徴をもつダイカスト製品は、自動車、家電、OA機器、産業機械、建築用品などさまざまな分野の構成部品として使われています。

　ダイカスト法で使用する金型は、鋳造したダイカストを取り出せるように少なくとも２つの部分よりなっています。一方は「固定型」、他方は可動型といい、それぞれダイカストマシンの固定盤及び可動盤に取り付けられます。

　鋳造の１サイクルは、まず、ダイカストマシンにより可動型が動き、固定型に組み合わされて締めつけられます。次に溶融金属が金型に圧入され、凝固が完了すると可動型が動いて型が開き、ダイカストが取り出されます。その後、金型に離型剤が塗布され次のサイクルに入ります。

　ダイカスト金型は簡単なものから、引き抜き中子のある複雑なものまで多種に及びますが、精密な非鉄金属鋳物の生産方法の中では最も生産性が高く、１つの金型で数万回は繰り返ししようすることが可能なのです。

他の鋳造法よりも寸法制度が高い複雑な形状の製品を提供することが可能です。

短時間で多量に、しかも、ほとんど仕上がった製品を製造することができ、また、切削加工は比較的僅かで済ますことができます。

他の鋳造法より薄肉にすることができ、鋳物やプラスチック成形加工品より強い製品を作ることができます。

一つの金型で数千から数十万回の鋳造を行なうことができるので、同一製品を多量に供給することができます。

薄肉ダイカストの新しい技術が、軽量化の傾向に適合し、多く利用されています。

　鋳肌が優れているため、めっき、塗装、その他の表面処理を容易に行なうことができます。

他部品との結合用のボスやスタッドなどを設けることにより、経済的に組立てを行なうことができます。

鋳肌（鋳造したままの表面）が滑らかで、寸法も安定しています。

これらのダイカストの利点を最大限に活用したとき、コストと労力を著しく節減することができます。

上記の特徴に加えて、ダイカストの高品質化に伴い、他の鋳造製品に比べて高品質、高性能を発揮します。また、合金成分における鉄やその他の成分に対する許容度が高いため、リサイクル性が極めて有利であり、省資源、環境保全に寄与するなど、多くの利点があります。

続きまして、独自の一貫体制についてご説明いたします。